先日岡山市高屋のあたりを車で走っていて、「セルフうどん釜たま高屋店」が看板が下ろされ、改装なのか何なのか建築屋が入っているのを見つけた。ああ、そうだったんだ。なんだかそんな気がしていたんだけど、ついにその日が来たんだと思った。
「紳士服のはるやま」の異業種参入第1号店。調べてみると、2002年のオープンらしい。「はなまる」「さざなみ」「むらさき」などの新興チェーンが勃興し、セルフうどん界が新時代へ突入する頃の船出。当時はラジオなどのメディアで大々的に取り上げられ、「化学調味料無添加・天然だし」という謳い文句と「釜たま」という新しい食べ方の提案が受けて、オープン時は行列が絶えなかった。僕も並んで食べた。うどんに生卵を混ぜるなんてナンセンスなメニューには手を出さず、ひたすら天ぷらを載せたかけうどんとぶっかけうどん。
でも、残念なことに、味が今ひとつだったんですよ。「大善」に感じるような、ああおいしかった!という感激が無かった。だから次第に足が遠のいて、家族で出かけた時に妻子が隣のマクドナルドに入る時に、マック食べるぐらいならこっちがいいと自分だけ釜たまに入る、そんな時だけになってしまった。
最近は閑散としている場面が多かったですね。何となくですけど、あまりやる気の伝わってこないお店でした。僕が20年前に「三和エクステリア」という三和シャッター100%出資の子会社に入った時感じていたこと。会社の上層部が、本社から子会社に回されたという敗北感に支配されていて、お客さんの方を向いた有効な方針が出せない。そんなことがあったのかどうかは知らないけどね。
ただ、このお店の良かったことは、最後まで化学調味料には依存しなかったこと。途中から「無添加」の謳い文句が消えたから少しは使ったのかもしれないけど、少なくとも僕の舌には感じられなかった。店を出て気持ち悪くなることは全くなかった。(1年以上行っていないから今は知らないけど。)
他のチェーン店はひどいものだから。「むらさき」は最初から化学調味料だけど、「丸亀製麺」も「はなまる」も「さざなみ」も最初はがんばっていたけど、今は化調だらけ。
そういう意味で異彩を放っていたチェーン店「釜たま」の閉店は残念に思います。お世話になりました。
あのあたりの名店「大善」と「ふくろう」には、これからもチェーン店に負けずに繁盛していってほしいと願う。